先日、友人と宝塚歌劇の月組公演「ファントム」を観に行きました。
この「ファントム」は、ガストン・ルルー原作の「オペラ座の怪人」をアーサー・コピットとモーリー・イェストンがミュージカル化したもので、有名なアンドリュー・ロイド・ウェイバー版のミュージカル「オペラ座の怪人」とは大まかな設定以外、ストーリーも曲も全く異なるものとなっています。
さて、この「ファントム」ですが、みなさんもご存じの通り、オペラ座の地下に住み着いている怪人なのですが、ミュージカルの中で、ファントムはボートに乗って地下を自由自在に移動したり、はたまた、パリの孤児を引きとって部下として使ったりしています。こんな事は可能なのでしょうか?
実は、ローマ時代からパリは良質の石膏が採れたらしく、パリの地下にはいくつもの採掘現場を結ぶ通路と、採掘した石を運ぶ水路があり、その全長は300キロにも及ぶそうです。
もちろん、地下にそのような通路や水路があるため、ルイ16世の時代から度々陥没事故が起こったりしたそうです。また、この時代に、地上の墓地がいっぱいになったこともあり、地下の採掘現場跡を地下墓地として活用するようになり、今では600万人分の骨が埋まっているそうです。
このようなパリの地下都市は、レジスタンスの隠れ家になったり、または、芸術家たちのサロンとなったりしてきましたが、80年代には地下通路の探検が若者の間で流行し、行方不明者も出た事から、今では当局によって封鎖されてしまったそうです。
このようなことを知ると、あながちガストン・ルルーが書いた「オペラ座の怪人」という話は荒唐無稽なものではなくなってきます。もしまだ「オペラ座の怪人」「ファントム」をご覧になったことがない方がおられましたら、是非、この事を踏まえて一度観て見て下さい。(職員T)
2011年7月19日






